ためしてガッテン|糖尿病は腸内細菌で治る

ためしてガッテンでは2000年から糖尿病について10回も扱ってきたそうですが、

11回目のテーマは、「運動・薬・食事制限」とはまったく異なって、

「糖尿病を食べて改善」

という、腸内細菌に関する内容でした。

血糖値が気になるあなたはご覧になりましたか?

 興味深いタイトルだったので、ビデオに録画して見たのですが、ご覧になりましたか?

内容的にはこのサイトで何回もご紹介していることで斬新さは感じられませんでした、、、

また、皆さんに理解して貰うためにという配慮のためか、「腸のスイッチ」とか「スイッチを増やす」とか、小学生じゃないぞ!思うような表現が多く、信憑性を疑ってしまった方も多いのでは、、と思われました。

ですから、ここでは科学的根拠もつけながら番組内容を紹介したいと思います。

糖尿病は手術で治る

糖尿病はインスリン不足やインスリンの効果が出にくくなった状態(インスリン抵抗性)で、「糖尿病は治らない」と思われているのですが、最初は、

  • 糖尿病が手術で治った

という紹介でした。

血糖値が450、糖尿病歴4年という佐藤さんという方ですが、

  • 胃を半分切除
  • 12指腸を大腸に接続

という手術を受けたところ、糖尿病が治ったということです。

この手術は、「減量手術」という肥満患者でおこなわれる比較的一般的な手術で、「バンディング手術」、「胃バイパス手術」、「スリーブ状胃切除術」、「スリーブ・バイパス術」などがあり、内視鏡下で行われる「腹腔鏡下スリーブ状胃切除術」は先進医療に指定されています。

  • 胃が小さくなったので食べられない
  • 小腸が短くなったので栄養が吸収されない

という効果が見込め、アメリカでは肥満治療のゴールドスタンダードです。

しかし国内では、6ヵ月以上の内科的な肥満治療を行ったにも関わらず

  1. BMIが35以上で,肥満に関係する病気を合併している
  2. BMIが40以上

という超肥満のヒトしか手術を受けられません。

胃バイパス手術で糖尿病が治った

佐藤さんはこの手術を受けて肥満が解消すると同時に高血糖も改善され糖尿病が治ったのだそうです。

手術前には食後のインスリン分泌が悪かったのですが、手術後にはインスリンも正常に分泌され糖尿病が治ったのだそうです。

腸内細菌で糖尿病が治る

ためしてガッテンでは、手術により、食べ物が最短で大腸に届くようになったことで「インスリンを出すスイッチが増え」、血糖値が高くなる前に、「インスリンを出せ!」というスイッチが入ったのだそうです。

便移植で腸内フローラを改善

この、「インスリンを出せというスイッチ」というのが良く分からないのですが、手術をしなくても「インスリンを出すスイッチ」を増やすことができると説明していました。

この方法は、健康な人の便を糖尿病患者の腸に移植し、健康な人の腸内細菌(腸内フローラ)を糖尿病患者に移植する方法で「便微生物移植」という医療技術です。

具体的には、健康な人の便100gを採取し、もちろん腸内の粘膜や食物カスなども含まれますが、便はほとんど細菌の固まりで、100gには約10兆個の菌が含まれ、乳酸菌飲料1本の1,000倍以上だそうです。

この100gの便を生理食塩水に溶かしてフィルターで濾過し、大腸内視鏡で見ながら注射器で注入するのです。

この便の移植治療は、難治性腸疾患や、糖尿病、慢性疲労症候群、不眠症などでも臨床試験が始まっています。

⇒ 便移植治療

ためしてガッテンでいう「インスリンを出すスイッチ」というのはこの腸内細菌のことを言っているようなのですが、具体的には良く分かりませんでした、、、


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腸内細菌が血糖値を下げる

小野アナウンサーの説明が分からないのですね、、、

インスリンは膵臓が出しているが、腸にはスイッチがある。
食べ物がはいってきてスイッチが入るとインスリンを出せという指令がでる。
するとすい臓がインスリンを出す。糖を監視している以外にも腸からのスイッチでも出すとのです。
腸を短くするとなぜスイッチが入る?腸の後ろの方にスイッチがあるので、すばやくスイッチが入る。

いったい、「スイッチ」ってなになのか、、。小学生の理科の時間じゃないんだからもう少し科学的に説明して欲しかった、、

だが誰もが手術を受けるのは難しい。そこで腸にインスリンを出すためのスイッチを増やす方法がある。

腸内細菌の中には自分の体の血糖を下げる働きをする菌がある。それは「バクテロイデス」の仲間の細菌。

ということで、腸内細菌のことに話が変わるのですね、、。

腸内細菌は病気に関与する

このバクテロイデスの仲間が増えると、インスリンを出すためのスイッチが増えるという。

6月11日のためしてガッテンでは詳しく説明していませんでしたが、2015年の2月22日に放送された、NHKスペシャル「腸内フローラ解明!驚異の細菌パワー」では腸内細菌の働きや重要性について述べられていました。

腸内フローラとは「腸内細菌叢」と呼ばれますが、 フローラ(Flora)は分類学の用語で植物群集を指し、腸内フローラとは腸内に生息している細菌の種類や状態を言うのですが、腸内フローラは、人それぞれの顔や個性が違うように、腸内フローラも人によって全く異なるのです。

腸内フローラの状態は生活習慣や年齢、ストレスなどによっても大きく変化し、癌、糖尿病、肥満、アレルギーなどの病気ばかりではなく、肌のシワ、さらには性格まで左右するいうことが最近の研究で分かってきたのです。

腸内細菌には、「善玉菌」「悪玉菌」がいて、糖尿病患者では悪玉菌が少なかったのだそうです。

腸内フローラが糖尿病の原因

腸内細菌は血糖値を下げる

腸内細菌と血糖値については、アメリカ・イリノイ大学の研究チームが興味深い研究を報告をしています。

この研究では、糖尿病の発症リスクの高い45~75歳の男性116人を1年間追跡して、血糖コントロールの推移を調査したのですが、

糖負荷試験をおこなって、

  1. 血糖コントロールが徐々に改善
  2. 血糖値がずっと正常
  3. 血糖コントロールが徐々に悪化
  4. 血糖値がずっと高い(空腹時血糖値が高い)

の4群に分けて腸内細菌を調べてところ、

  • 血糖コントロールが良かった1群と2群
     腸内細菌が多く、代謝や免疫などの機能に良い影響を与える善玉菌が多い
  • 血糖コントロールが悪い3群と4群
     腸内の善玉菌が少なく悪玉菌が増えている

ことが確認されたのだそうです。 

Gut bacteria may contribute to diabetes in black males
Sharon Parmet  March 5, 2015

⇒ 腸内フローラがインスリン抵抗性の原因

腸内細菌はどのようにして血糖値を下げるのか

ためしてガッテンでは、

  • 善玉の腸内細菌が多いと血糖値が下がる
  • 血糖値を下げるには善玉菌を増やしましょう

と説明していましたが、どうして善玉菌が増えると血糖値が下がるのかについては全く触れられていませんでしたので、簡単に説明しますね。

腸内細菌は脂肪の蓄積を防ぐ

腸内細菌は、私たちが食事として食べた食物が消化酵素によって分解されたモノを餌として生きており、様々な物質を出しています。

ためしてガッテンでも紹介していた、バクテロイデス短鎖脂肪酸という物質を出すのですが、これが肥満を防止する作用があるのです。

脂肪細胞が血管によって運ばれる脂肪を取りこむことで巨大化し、私達の脂肪が増えるのですが、

短鎖脂肪酸は脂肪細胞が脂肪を取り込むことを防ぎ、脂肪の蓄積を抑えるのとともに、筋肉に作用して脂肪を燃焼させるのです。

腸内細菌はインスリン分泌を促進する

バクテロイデスが出す短鎖脂肪酸は糖尿病の原因となるインスリンの分泌にも関係を持っています。

短鎖脂肪酸が減るとインスリンの分泌量も減少することが分かってきました。

アメリカ農務省の支援を受けたベンチャー企業は、短鎖脂肪酸を増やすために、食物繊維とポリフェノールを配合したサプリメントを開発し、臨床試験を行ったところ、このサプリメントを2週間服用した患者では食後のインスリン分泌が改善したことが報告されています。

将来的に、患者自身の腸内フローラで糖尿病を治療できるようになる可能性があるのです。

腸内フローラを増やすには

腸内フローラを改善することは比較的簡単にできるのです。

ためしてガッテンでは、根菜類、きのこ、海藻類を食べて腸内細菌叢を改善し、善玉菌を増やそうと指導していました。

腸内細菌を改善して糖尿病を治す

 

1日1品、これらの食物を食べ、「善玉菌にエサを与えれば糖尿病は治る」と言う結論でした。

腸内細菌を改善するには

善玉の腸内細菌のエサは水溶性食物繊維です。

水溶性食物繊維の重要性についてはこのサイトでもお知らせしていますが、あなたはお読みになられたでしょうか?

⇒ イージーファイバーには血糖値を下げる効果がある

水溶性食物繊維はイヌリンともいわれます。

イヌリンは血糖値を下げる

イヌリンは、血糖値を下げる腸内細菌の良いエサになるのです。イヌリンは野菜にたくさん含まれ、特に、ごぼう、にんにく、納豆、大麦入り玄米など根菜類やキノコ類、海藻に多いのです。

食べる順番も重要

さらに、ためしてガッテンでは、腸のパワーを引き出す食べ物は魚で、魚を多く食べている人ほど血糖値が下がるが、魚を先に食べてご飯は後からと紹介していました。

腸内細菌を改善するためには

なぜ魚なのかについては説明していませんでしたが、魚にはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれ、心血管疾患のリスクを下げますから、1日に1回は食べたいものです、、、

⇒ 糖尿病の食事法で脂肪は?

食べる順番については、先の炭水化物が腸に届いてしまうと「インスリンのスイッチが入らないから」との説明ですが、良く分かりません、、、。

野菜を先にというのは、食物繊維は糖の吸収を遅らせますので、おかずを先に食べて、ごはんを最後にすると良いのです。

糖尿病の食事療法は慣れ

肥満も糖尿病も生活習慣病と言われますが、毎日の生活が引き起こす病気だからです。

糖尿病も肥満も、生活習慣を改めれば治る病気だということです。

今回のためしてガッテンでは、腸内細菌を正常にすれば糖尿病は治るテーマだったのですが、そのためには毎日の食生活を改める必要があります。

食事療法の難しさは継続できないということです。

一つは意志の弱さなのですが、毎日献立を考えるのも忙しいあなたにとっては非常に苦痛なことだと思います。

食事療法は、習うより慣れろです。

参考になるプログラムを選んで、見よう見まねで1ヵ月続ければ、特別に考えなくてもどうすれば良いか自然に身につくものです。

⇒ 糖尿病でおすすめの食事法

血糖値が気になる内に正しい食事法を身につければ糖尿病は避けられます

糖尿病の食事療法は病人食ではなく健康食です


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