血糖値が高いと認知症になる可能性が高い

糖尿病の人は認知症になりやすいことは多くの研究で明らかにされています。

このサイトでも、

糖尿病では認知症(痴呆)になりやすい

ことをお伝えしました。

糖尿病ではアルツハイマーのリスクが2倍になることがわかっており、

アルツハイマー病は脳の糖尿病だとも言われているのです。

さらに、認知症にはアルツハイマー病の他に脳血管障害による認知症があるのですが、

糖尿病の女性は認知症になりやすい

と言われているのです。

 

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糖尿病予備群でも認知機能の低下が始まっている

上にもご紹介したように、

糖尿病と認知症の関係については多くの研究報告があるのですが、

 

イギリスの研究グループが、

血糖値と認知機能に関する研究論文を発表したのでご紹介しましょう。

 

この論文は、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究グループによるものですが、

血糖値が高い人ほど認知機能が低下しやすいことがわかった

糖尿病でなくても血糖値が高い人ほど認知機能が低下しやすい

というのです。

 

HbA1c, diabetes and cognitive decline: the English Longitudinal Study of Ageing

Significant longitudinal associations between HbA1c levels, diabetes status and long-term cognitive decline were observed in this study. Future studies are required to determine the effects of maintaining optimal glucose control on the rate of cognitive decline in people with diabetes.

 

詳しく見る ⇒ 原著論文

 

 

研究グループは、

ELSAという高齢者の研究調査データベースから、

  • 5,198人(平均年齢65.6歳、女性55.1%)

についての、

  • 2004~2014年までの5回の健康調査データ

を分析したのです。

 

その結果、

  1. 糖尿病や糖尿病予備軍の人のほうが認知機能が低下しやすい
  2. 認知機能の低下はHbA1cと関連していた

と言うことがわかったというのです。

 

糖尿病ではなくてもHbA1cが高い人ほど認知機能が低下しやすい

というのです。

 

この研究結果は、HbA1cと認知機能低下とを関連を明らかにした世界初の研究報告だと高い評価を得ていますが、

糖尿病ではなくても、HbA1cが高い糖尿病予備群でも認知機能の低下が始まっていると言うことは怖いことです、、、。

 


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糖尿病と認知症の関係

糖尿病と認知症の関係については、

2015年1月に、大阪大学の森下竜一氏が、「アルツハイマーは脳の老尿病だった」と言う本を出版しています。

 

アルツハイマーや認知症と血糖値が高い関係

 

NHKのためしてガッテンでも糖尿病とアルツハイマー病について取り上げられていますが、

炭水化物の摂りすぎにより脳の中がインスリン過剰になりアルツハイマー病を招く

ということだといわれています。

   くわしく見る ⇒ 糖尿病と認知症の関係

 

アルツハイマー病では、アミロイドβという蛋白質が脳内に蓄積されて脳神経細胞を壊してしまうことが大きな原因であることがわかっていますが、

 

インスリン分解酵素にはミロイドβを分解する働きがあるのですが、

脳内のインスリン濃度が高まると、

 

インスリン分解酵素はインスリンの分解に手間をとられ、

アミロイドβの分解が手薄になってしまう、、、

というのです。

 

さらに、

九州大学の研究チームは、

糖尿病の人は、血糖値が正常な人に比べて1.74倍も認知症にかかりやすい

との研究結果を2011年に発表していますが、

DIABETES MAY SIGNIFICANTLY INCREASE YOUR RISK OF DEMENTIA

This study was supported by the Japanese Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology and the Ministry of Health, Labor and Welfare.

詳しく読む ⇒ 原著論文

 

さらに、2016年の米国糖尿病学会では、

糖尿病になると記憶にかかわる脳の海馬という部分の萎縮が進む

との研究成果を発表しています。

血糖値が高いと認知症のリスクが高い

 詳しく読む ⇒ 糖尿病で脳が萎縮して認知症になる

さらに怖いのは、

血糖値が高い人では脳の異変が始まっている可能性があるというのです、、、。

 


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糖尿病で認知症を予防するには

九州大学の研究グループが明らかにしているように、

血糖値が高い人では、

認知症を発症していなくても脳の異変が始まっている可能性があるということから、

血糖値を高いままに放置しておくことは絶対に避けなければなりません

 

脳の萎縮には食後高血糖が関わっているとみられ、

認知症を発症していなくても脳の異変が始まっている可能性があるということなのです。

 

しかし、糖尿病で認知症を予防するにはでご説明したように、

 糖尿病を治療すると認知症の発症を予防できた

という研究報告はありません。

    詳しく見る ⇒ 糖尿病で認知症を予防するには

それを立証するためには、

  1. 糖尿病を治療する群での認知症の発生率
  2. 糖尿病を治療しない群での認知症の発生率

を比較しなければならず、

糖尿病を治療しない群での認知症の発症を検証することは人道的に許されないからです。

 

しかし、

糖尿病患者での認知症の発生率が高いことは今日お知らせしたイギリスの研究でも明らかで、

糖尿病では認知症の発生が高い

ことは揺るぎのない事実なのです。

 

糖尿病は脳卒中などのリスクも高めるので、まずは糖尿病にならない用に予防することが大切で、

血糖値が高いといわれている人は、

  1. 食事療法
  2. 運動療法

で血糖値を下げる努力が必要です。

 

もちろん、糖尿病の人でも食事療法と運動療法は必要ですが、

糖尿病による認知症は運動療法、それも非常に軽い運動で「認知症が改善した」と報告されていますから、運動を心掛けてください。

 

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