糖尿病の原因は生活習慣です

糖尿病の原因は生活習慣、食生活、運動です。

糖尿病予防に、薬と生活習慣改善のどちらがより有効でしょうか?

アメリカで15年に亘って追跡調査された試験があります。

糖尿病は生活習慣が主な原因

食事と運動による生活習慣の改善が、長期にわたり2型糖尿病を予防するとする有名な研究があります。

この研究は、糖尿病予防プログラム(DPP:Diabetes Prevention Program)を長期間に亘って観察した「DPPアウトカム試験(DPPOS)」といわれる研究の成果で、2009年にイギリスの医学誌・Lancetに発表されています。

 詳しく見る ⇒ DPPアウトカム試験(英文)

糖尿病予防プログラム(DPP)

DPPは、1996~2001年にかけて米国でおこなわれた生活習慣の改善と経口糖尿病治療薬が、糖尿病の予防や遅延が可能かどうかを調べた試験です。

肥満で血糖値が高い糖尿病発症のリスクが高い成人3,143人を対象に、

  1. 生活習慣を改善する群
  2. メトホルミンを投与する群
  3. プラセボ(偽薬)投与群

生活習慣の改善群では、食事のエネルギーと脂肪の摂取量を減らし、週に少なくとも150分間の運動を行う。

メトホルミンは経口血糖低下薬で、国内ではメトグルコ(大日本住友製薬)、グリコラン(日本新薬) として発売されているものです。

その結果は、

糖尿病の発症リスクが、

  1. 生活習慣改善群 : 58%低下
  2. メトホルミン投与群 : 31%低下

そのことから、

 過食や運動不足などが糖尿病発症の危険因子となる

と結論したのです。

DPPアウトカム試験(DPPOS)

DPPOSはDPPの終了後に、DPPに参加した中の2,766人に、

DPPの結果を検討してもらい、さらに生活習慣改善についての教育を受けるてもらった後に、

  1. 生活習慣を改善群
  2. メトホルミンを投与群
  3. プラセボ(偽薬)群

に分け、平均5.7年追跡調査したのです。

その結果、

生活習慣改善群 : 糖尿病発症率はプラセボ群より34%低かった

メトホルミン投与群 : プラセボ群に比べ18%低かった

という結果が得られ、

 生活習慣改善の方が血糖低下薬より糖尿病の予防に効果があった

ことが分かったのです。

特に、生活習慣改善による糖尿病予防効果は、高齢者で顕著で60歳以上では糖尿病の発症は10年間で50%減少したそうです。

このように、DPP試験に続く、DPPOS試験では、

 体重管理と生活習慣改善を長期的に行うことが糖尿病を予防する

ことが確かめられたのです。


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女性では薬より生活習慣改善が合併症を予防

 

2001年までに行われたDPP研究への参加者を、さらに2014年まで追跡した研究結果が発表されました。

DPP研究では上に紹介しましたように、参加者は、生活習慣改善群、メトホルミン投与群、偽薬群に分けられ、3年間観察されました。

その期間終了後に、生活習慣改善群では年2回の生活習慣教育を受けながら生活改善をおこない、メトホルミン群も服薬を続け、その結果はこれも上に書きましたように、DPPOS試験として発表されました。

生活改善は糖尿病合併症を予防する

さらに、2015年9月には、DDP研究から平均15年追跡した成績が発表されました。

Long-term effects of lifestyle intervention or metformin on diabetes development and microvascular complications over 15-year follow-up: the Diabetes Prevention Program Outcomes Study.

  詳しく見る ⇒ Lancet Diabetes Endocrinol. 2015 Sep 11

この追跡では、新たに糖尿病を発症した人を調査するとともに、高血糖が続くことにより引き起こされる糖尿病合併症である、糖尿病性神経症、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症と診断された人の数も比較されました。

平均15年のフォローアップの間に、

  • 生活習慣改善群 : 糖尿病発症率は27%減少
  • メトホルミン投与群 : 糖尿病発症率は18%減少

女性では、追跡終了時点で糖尿病の合併症があった人の割合は、生活習慣改善群の方がメトホルミン投与群より少なかったのです。

  • 生活習慣改善群 : 微小血管障害の発生率がプラセボ群より21%減少
  • メトホルミン投与群 : 微小血管障害の発生率がプラセボ群より11%減少

女性では糖尿病治療薬より生活改善がより合併症を抑制したのです

生活習慣改善は簡単

治療薬を飲むよりも生活習慣の改善の方が効果があるとは驚かれましたか?

しかし、これは当然のことなのです。

糖尿病は生活習慣病だからです。

日本糖尿病学会でも治療指針として、

  1. 最初は、食事療法と運動療法を行う
  2. 食事療法と運動療法で血糖値をコントロールできないときには薬物療法を行う

と明記しています。

糖尿病は血糖値が高くなる病気で、高血糖が長く続くと体中の血管壁が障害されて合併症が引き起こされます。

血糖値を上げるのは炭水化物だけ

食後には健常人でも血糖値が上がります。

これは、食事による炭水化物がブドウ糖に分解されて血中に吸収されたからです。

食品は、蛋白質、炭水化物、脂肪の3つの栄養素からなっていますが、食後血糖値を上げるのは炭水化物だけです。

ご飯を食べれば血糖値は上がりますが、焼き肉を食べても食後血糖値に変化はないのです。糖尿病の原因は食生活習慣です

糖尿病の原因は生活習慣で、

  1. 食生活の改善
  2. 運動の励行

を行えば糖尿病から離脱できるのです。

食生活の改善で炭水化物の摂取を控え、運動により基礎代謝を上げて血中ブドウ糖の消費を高めるのです。

糖尿病における食生活の改善は簡単です。

  • 朝食のトーストを半分にする
  • 夕食のご飯を半分にする

これだけで良いのです。

 詳しく見る ⇒ 糖尿病の食事療法は糖質制限がベスト

糖尿病の食事療法は病人食ではありません。

 糖尿病の食事療法は健康食

 糖尿病の食事療法は長寿食

あなたの食事では血糖値を上げる炭水化物の量が多すぎるのです。


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